車日記(18) 〜 カート初体験! 〜

(98年11月08日)


今回は,Imprezaとは直接関係のない話題である.
本日,高校時代の部活の友人(M上氏)に誘われて,埼玉県は飯能にある「フォーミュランドRA(ラー):飯能」というカートコースに遊びに行ってきた.

天候は,晴れ.
当初は昨日(7日)遊びに行く予定であったのが,M上氏の仕事の都合により急拠リタイヤを余儀なくされていた. しかし昨日の天気はイマイチだったので,今日に延期になったのは実はラッキーであった.
本日の参加メンバーは,私とM上氏,そしてM上氏の仕事での取引先会社に勤めるW辺氏とそのお友達二人の計5人である. まずはじめにW辺氏がM上氏に声をかけたのが今回の企画のそもそもの始まりである. 彼らの仕事上でのおつきあいから出てきた話なので,本来であれば部外者である私は気がねの少々でもしながら参加すべきなのだろうが,そんなことには一切お構いなしの私であった.

朝の7時30分に相模大野近辺で待ち合わせ. 5人は,M上氏とW辺氏の2台の車に分乗して,本日のバトルの場に向かうことになった. 待ち合わせ場所に登場したW辺氏の車は,な,なんと,Impreza! しかもSTi(バージョン2)!
「ムムム...こやつ,ただものではないな.. でもあとの二人はおとなしそう...というか,少なくともスピード狂の顔ではないから,勝てそうだな...とすると,マークすべきはSTi乗りのW辺氏一人か..」 と,負けずぎらいの私はカート初体験だというのにもかかわらず早くも闘志むき出しである.
しかし,実は,これは大きな間違いであった. バトル終了後のファミレスで反省会をしたときに初めて判明したことなのであるが,W辺氏の二人の友人のうち,一人はシルビアS14,しかも250psのオーテックバージョン(普通のシルビアは210ps?),もう一人はステージアのこれまたターボモデルを普段の足としていると言う. 参加者5人中の4人が,過給器つきの車に乗っているという好きモノなわけである. ちなみにM上氏の愛車はオルティアである. ほかのみんなにターボを積めと唆されていた. むぅ..実に恐ろしい...

車内では,高校時代の別の友人の噺を肴に会話がはずむ. あぁでもない,こぉでもないなどと楽しんでいるうちにも, 9時ちょっと過ぎにバトルの場に到着.
到着後,しばし休憩をしていると,サーキット場から豪快なスキール音が聞こえてきたので,観客スタンドに登って様子を眺める.
フムフム...あそこは,そういうライン取りなわけね...などと早速サーベイを開始する....が,しかし!!
なんじゃ,コイツら!! キチガイか!!
右の写真は第一コーナであるが,ここをとても信じられないような速さで駆け抜けていくではないか!!
静止画でしか見せられないのが非常に残念であるが,なにしろカート初体験の私にとってはとにかく衝撃的なシーンでの幕開けとなった.


これが本日のバトルの場である「フォーミュランドRA:飯能」のコース見取り図である.
見所はいろいろとあるが,なんと言っても最大の迫力は第一コーナ→第二コーナへと続く高速コーナリングである. コース図をご覧いただければ分かるとおり,第一コーナの前の長いストレートは下りとなっているため,初めての人はここをまずアクセル全開ではいけないと言う. そう!! 長い下りのストレートから第一コーナ,第二コーナまではアクセルベタ踏み,もちろんノーブレーキで通過するのである. 実に恐ろしい!!

さて,平地にコースが設置されることが多い(らしい)他のカートコースとは異なり,ここ「フォーミュランドRA:飯能」では,このように斜面上にコースが設置されている. 攻略にあたってこのことは実はとても重大な意味を持つことになる. ライン取りの上手下手によって,特に上りでのスピードのノリに大きな違いが生じてくるのである.

ピットにて...
はやる気持ちを抑え,いよいよ初めてのカートに乗り込む.

さて,第一回戦を終えての結果は...
私を除く4人のBestLapがそれぞれ,38秒台,40秒台,40秒台,41秒台. そして私は,だんとつビリの45秒台後半!!
「な,なぜ!?」
この時点では,私が負けたことはさして重要ではない. W辺氏は何度かやったことがあるそうなので,良いタイムを出せるのはよしとしよう. W辺氏の友人二人のカート経験歴の有無はよく知らないので直接的にどうこうは言えない. 私の友人であるM上氏は,昔から何をやらせてもそこそこ無難にこなす器用な奴なので,たとえ「まぐれで」私に勝つようなことがあっても少しも不思議はない.
重要なのは,なぜ,こんなに私がダントツでビリなのかということである. 4秒と言ったら,とても偶然でつくような差とは言えない.
以後,私の尋常ならぬ闘志はM上氏に向けられることになるのである.

そして,第二回戦...
第二回戦以降は,写真撮影の関係上,敢えて異なる走行グループでバトルをするようにする.
正面下りのストレートをかっとばすW辺氏.
クランク出口(画面奥)で,女性のケツを追っかけまわすW辺氏.
このクランクは,ゼブラゾーンをうまく利用して,ほぼ直線状に下ってくるのがベストである. ちなみにこのクランクの最後のコーナの立ち上がりは非常に重要である. というのも,ここの立ち上がりを失敗すると,そのもう一つ先のコーナの後の上りのストレート(手前に見えている道)の最後まで響くことになるからである.
バトルが終了して,ピットイン..

第二回戦終了...
さっきよりは思い切って行けたぞ! 私のタイムは..よっしゃ!! 41秒台!
そして,M上氏のタイムは...39秒台!!
ガーン!! ま,またしても,負けた!!
私がM上氏に負けるということは,我がImprezaがオルティアに負けるということと同義である!! (って,そういうわけではないだろ!)
内心腹わた煮えくりかえるほどの悔しい思いをしつつも,表情ではニコニコと平静を装う.

しかし,M上氏とW辺氏との間で交わされている会話を聞いていると,どうも腑に落ちぬ点があるので思い切って尋ねてみた.

私:「ねぇお前さぁ.カート初めてじゃないだろ?」
M上氏:「うん.」
私:「おい,なんだよお前,ずるいぞ! 初めてのフリして..」
M上氏:「俺,初めてなんて言った覚えないよ.」

ガ〜ン!!! た,たしかに...
ここ「フォミュランドRA:飯能」は初めてとは言っていたが,カートをやったことないとは一言も言っていなかった.
どうやら,私一人で勝手に,闘志むき出しで盛り上がっていたようである...

まぁ,何はともあれ,私がどうしてもM上氏に勝てないことに対する納得し得る理由が判明したところで,第三回戦以降はだいぶ気楽にいけるようになった.

そして,第三回戦...
第一コーナにて...
きちんとコーナの出口を見ている. コースに徐々に慣れてきた証拠でもある.
M上氏も,ちゃんとコーナ出口を睨んでいる.さすがだ.
恐怖の高速コーナ,第一コーナもほぼアクセル全開で行けるように...
ただし,ちょっとでもミスをすると,このようにスピンしてコース外に!
スピンして止まってしまった場合には,たとえ車体がコース上で前を向いていても勝手に走り出してはいけない. 両手を高々とあげて,係員の指示を待って再発車しないとマナー違反として警告が出される. 警告2回でレッドフラッグ,その回の全員の走行がその時点で中止となり,他人にも迷惑をかけることになるので要注意である. 両手をあげて係員が駆けつけてくれるのを待つ間本人は結構恥ずかしい思いをするのだが,こうやって写真で見てみるとやっぱりなんともオマヌケな姿である.
最高速度約60km/hということなのであるが,マシンが小さく目線も低いことも手伝って,実際に乗っている人にとってはもちろん,端から見ていてもスピード感は相当のものである. 何しろ,撮影しようにも,シャッターを押すのが遅れることもしばしば...(右写真)
ちなみに本コースは一周530m,ちょっと慣れてきた平均的な男性が40秒で周るとして時速を計算すると,平均は47.7km/hとなる.
バトル第三回戦を終えてピットインする私. ベストラップは,とうとう39秒台に!! 今回のマシンはハンドルに足がぶつかってしまうほどポジションが窮屈すぎて完璧なドライビングが望めなかった. そのことを考えれば,このタイムは上出来である.確実に進歩はしている.

続く,第4回戦では,エンジンの調子が良いという評判の17号車に乗り込み,37秒308と,この時点でM上氏のベストを上回るタイムを叩きだした. マシンが新しいためか,エンジンだけでなく,タイヤのグリップからくるハンドリングの応答性も良かったような気がする. 一度もコースアウトやスピンをすることなく綺麗に走り終える.

最終の第5回戦では,自分の成長を知るという目的のため,敢えて第一回戦で乗った15号車を選ぶ. 先の17号車とは大違いで,上りでの加速がイマイチ,また車重バランスが狂っているのかハンドリングもアンダーステアで思うように走れない. それでもベストラップは39秒台. 一番最初の45秒台を考えれば,大きな進歩である. 一方,M上氏はこの回で37秒280と,私のベストをさらに上回る記録を叩き出す逆転劇を演じ,カート経験者としての面目を保った.
ちなみに本日の5人の中でのベストはW辺氏の37秒110. しかし僅差である. 今回は私にとっては下見のようなもの. 本当の勝負は次回以降である.きっと熾烈な闘いになることは間違いない.

最後に,この「フォーミュランドRA:飯能」に興味を持った方のためにいくつか情報を挙げておこう. なんと言っても,合法的に飛ばせるのがよい!!